雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(35)

ところ変わってどこかで見た廃屋。
アシュトンかな。

そういえばコリタニ城がガルガスタン軍の残党に落とされたって話があったな。
で、コリタニ城の奪回に向かおうというのか。
カチュアの疑問は尤もかもしれない。
デニムの意図は少々図りかねる。

そこへ仲裁に現れたカノープス兄貴。久しぶりかも。

随分荒れてます、カチュア姐さん。

アルモリカ城を脱出する時、レオナールはデニムに「自分の目で世の中を確かめてこい」と告げた。
レオナールは、デニムが世の中を改めて俯瞰し、そして希望を失って自分のところへ戻ってくる、と 考えた。
おそらくデニムはレオナールの言うとおり、世界を自分の目で確かめ、考えたのだろう。
そして得られた結論は。

・・・これはかなり飛躍した結論のように思える。
何を見て、デニムはこんな結論にたどり着いたのか。

ウォルスタ人はこれまで、少数民族ゆえに他民族から迫害を受けてきた。
こんな辛い思いをしているのはウォルスタ人だけだと思っていた。
しかし、ガルガスタン人の中にも考えの違いから粛清を受けて傷つき、死んでいく人たちがいる。
また民族にかかわらず、戦争の犠牲者は常に子供や老人など、戦う力を持たない者たちだ。
なぜ戦う理由を民族の違いに置き換えねばならないのか。
本当にそれが戦う理由なのか。誰かに騙されているのではないか。
そこへ考えが至ったのか。

もはや、2人の見ている世界はまるで違うものになってしまった。
デニムはさまざまな人との出会いや戦いから、自分の生きる意味を見出そうとしている。
しかし、カチュアの世界はいまだに自分とデニムのみ。
デニムが己の生きる意味、戦う意味を求めれば求めるほど、それはカチュアにとっては
デニムが自分の手の届かないところへ行ってしまうことと同義だ。
極端な話、ウォルスタ人がどうなろうと、ヴァレリア島の人たちがどうなろうと、
カチュアにとっては些細な問題でしかない。
自分とデニムの関係以上に大事なものなど、この世界にはないのだ。

そしてカチュアはその場を去ってしまう。
この先、戦いにも参加しない。

もちろん、デニムにとってカチュアは大事な姉、肉親だ。
しかし、他にも大事なものがある。
カチュアには、それが伝わらない。

珍しくデニムも荒れている。
カノープスの軽い冗談も通用しない。
デニムはデニムで、カチュアが何故自分の考えを分かってくれないのか、苛立ちが募っているのだろう。
2人の中は今後修復されるのだろうか。

カノープスもご苦労さま。:-)