【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(36)
アシュトンで待ち伏せしていた賞金稼ぎを振り切り、コリタニ城へ向かう。
途中ゾード湿原で。
カチュアはそうしようと言っていたけどね。B-)
どうもこの人は真相を知っているっぽい。
知った上で公爵に与するか。
言っていることは立派だし、正論のような気もするが、やはり引っかかる。
「この国の平和を願い」というが、その「国」はごく狭い範囲に限られているように思う。
自分の身の回りだけ、一部のウォルスタ人だけが平和になればいいのか。
そしてそのためには自ら同胞を殺すことが許されるとでも。
デニムはこの戦いを「権力者による覇権争い」と断じる。
だがその一方で、バルバトス枢機卿は処刑の間際に「この戦いは民が始めたものだ」と言い残した。
自分は、民に担がれただけだと。
レオナールも「人と人の争いがこの世から消えることはない」と言った。
この戦争も、人が人であるが故に起こったのだと。
権力者から見たこの戦争の構図はそうなのかもしれない。
戦争が起きる原因を一言で言いくくることは難しいのだろう。
デニムの舌鋒は鋭い。
実際にこの戦争が起きた原因が一つではなくとも、
公爵らが自らの権力欲を満たすために民族間の諍いを後世に残す今のやり方を許すわけにはいかない。
デニムの闘う意味はもう固まったのかもしれない。
フェルナトーレにとっては公爵こそ自分たちを導いてくれるカリスマなのかもしれない。
ただ解放軍を追われ、外の世界を見てきたデニムには彼らには見えないものが見えているのだろう。