雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(52)

このエピソード、レオナールの申し出への応え方によって敵味方の会話イベントが全く異なる。
これまではどちらかの選択肢しか選んでこなかったが、今回は特別に両方の選択肢を掲載する。

まずはこちら。

プレザンスが戦端を開く。

今までのレオナールの言葉からはそこまで公爵に心酔する雰囲気は感じられなかったが、
公爵のために自分がすべての泥を被ろうという思惑があったか。
上に立つ人間は清らかに、一方それを支える人間は同胞の血で自らの手を汚す。

しかしそんなレオナールの理想とは裏腹に、
下野ではバルマムッサの虐殺が公爵主導の下で行われたことが広まりつつある。
自分はそれを知られぬよう細心の配慮をしたかもしれないが、
人の口に戸は立てられぬ。

レオナールはデニムを評価しているはず。しかしここでは口だけの人間に理想は実現できないと嘯く。

プレザンスは清々しいまでに理想論者だ。
表では清らかなフリをして陰で謀略を働いても、それは必ず白日のもととなる。
民衆を謀ることなど、できはしないのだ。
ならば、そんなことはしてはならない。
一見遠回りに見えても、それが一番の早道なのだ、と。

レオナールから余裕が消えた感がある。
かつてプレザンスはレオナールと近しい存在であったのだろうが、それ故の激高か。

あくまでも理想論であり現実を知る者は鼻で笑うのだろうが、
現実に疲れ理想を忘れることはやはり怖い。
このような老人の繰り言:-Pを忘れてはいけないのだろう。

かつてのレオナールとも、このような議論を交わしていたのだろうか。
そのときのレオナールの反応はまた違っていたのかもしれない。

プレザンスもレオナールの覚悟を感じたか。
もはや彼を倒す以外に、彼を止める道はないということに。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(51)

コリタニ城へ突入するデニム達。

待ち構えていたのはレオナール。
ブランタが予測していたけどその通り。

あくまでもデニムを仲間に引き込もうとするレオナール。よほどデニムを気に入ってるらしい。
場に流されず、自分の意思を強固に持っているが故に余計欲しくなるのか。

デニムはやはりレオナールのことが理解できない。
これまでデニムはレオナールと何度も論争してきたが、お互いに目指すものが同じであることは分かっている。
なのになぜここまで食い違うのか。

レオナールも決して理想を捨てたわけではないということか。
理想を実現するために、公爵に付き従い、虐殺も実行したと。
たしかにその結果、ウォルスタ軍はまとまり数に勝るガルガスタン軍を打ち破った。
あとは軍をまとめるために自らがしたことを民に知られなければよい。
そのためにまた「現実的な」策をとるというのか。

レオナールの姿は、もしかしたら鏡に映った自分なのかもしれない。
あのとき選んだ選択肢次第では、自分がこうなっていた。
レオナールとの戦いは、もう一つの自分との戦いか。
ならばー

彼とは戦わなければならない。
自分の選んだ道が間違っていなかったということを証明するために。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(50)

再びコリタニ城へ。
これからの戦いは今までとは違う。
今までは迫るウォルスタ軍を振り払い、逃げる戦いだった。
これからはこの戦争の首謀者の一人であるロンウェー公爵を討つための、攻める戦いだ。
同じ民族を・・・

デニムたちが実はバルマムッサの虐殺に関わっていない、という話は随分広く広まったと思ったのだが、
ここではまだ「ゴリアテの虐殺王」だ。

しかしアーバインは今までとの敵とちょっと違うか。
かつては英雄と言われた男がなぜ同胞の虐殺に手を染めたのか。
なぜ不倶戴天の敵であるはずのガルガスタンと手を組んだのか。
何がお前を変えたのだ、と問う。
デニムに一定のリスペクトは持っていたようだ。

今までのデニムなら自分の無実を説明し、共闘を願ったかもしれない。
しかし今のデニムは覚悟を決めている。
今の今まで虐殺の首謀者を自分だと信じている敵は排除するしかない。

公爵に与する騎士の口からこんな言葉を聞くとは思わなかった。
自分たちの手は汚れていないとでも?
変に潔癖症なのかしら。

まあ何を言っても無駄だということは分かっていました。
アーバインを撃破し、城内に突入するしかないようだ。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(49)

場面変わってアルモリカ城。

これはヴァイスがフィダック城に乗り込んでタルタロスたちと渡り合った時の話か。
どんな提案やら。

・・・これは暗黒騎士団に対して、ウォルスタとバクラムの戦いに干渉しないことを求めたということか。
かつて、ウォルスタとガルガスタンの戦いに関して不干渉を求めたことがあったが、
このときはバクラムには直接関係のない話で、暗黒騎士団としても中立を保つ大義名分があった。
しかし今回は、暗黒騎士団が後ろ盾として立つバクラムとの話だ。
これを認めるということはバクラムとの盟約を裏切ることになるのではないか。
暗黒騎士団はなぜ交渉に応じようとするのか。

彼らはかつてゴリアテを襲撃し、最近はライムを襲撃して大量虐殺を行った。
バルバトスを討ち、ガルガスタンを打ち破った後の話とは言えだ。
疑心暗鬼になるのも当然か。

公爵は自信満々だが、どうも引っかかる。
言うことを聞くならばバクラムでなくたっていい、というのは確かにそうだろう。
しかし、自分たちの力をちょっと過信しているのでは?というのと、
暗黒騎士団がこの島に来た真の目的を彼らはまだ知らないはず、ということ。
公爵は、暗黒騎士団はバクラムによる島の統一の支援に来た、
と睨んでいるようだ。
ならば、島を統一するのが我々でもよいではないか、
こちらの方が勝算が高いなら、暗黒騎士団もこちらに与するだろう、と。
だが本当に・・・?

当然の疑問だ。
かつてウォルスタを攻撃した他国の軍隊と手を結ぼうというのだ。
民衆をどう説得するというのか。

かつてガルガスタン軍を無力化した方策か。
ガルガスタンもバクラムも、幼い王族の末裔を君主に祭り上げ、自分は摂政として実権を獲る、
同じ手法で権力を握った。
ならば同じ方法で攻略できるだろう。

正直、これは楽観的すぎる。
ローディスが何の見返りもなく小さな島国に兵力を貸し与えるだろうか。
何か裏にあるはずだが、それに気づいていないのか、それとも・・・?

ヴァイスの沈黙も怪しい。
ヴァイスには公爵の本当の意図は知らされていないと思うが、
どうも勘付いているような感がある。
そう言えばヴァイスはフィダック城だけでなくハイム城にも足を延ばし、ブランタと話をしていた。
しかも暗黒騎士団を遠ざけて。
これから戦争を起こそうとするバクラムの主と・・・?
このことを、公爵は恐らく知るまい。

いったい何が起こっているのか。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(48)

前回は妖術師のジジイ視点だったので今回は追われている謎の戦士視点。:-)

彼はどうも目が不自由なようだ。
そんな彼に「早くこっちへ」って言ってもなぁ。どっちへ行けばいいんだい。;-)
と思ったらどうもこちらが分かるようだ。おや。

なんだかんだで敵を撃退する。

デニムのことを知っているようだ。
とは言っても顔は分からないはずだし声も初めて聞いただろうに。
どこで分かったのだろう。

ゴリアテの英雄の通り名はロンウェー公爵につけられたものだから、
謙遜という意味を置いてもデニム本人には苦々しいものだろう。
また、ゴリアテというウォルスタの一地方の名前を冠するのは
ヴァレリア全体の平和を目指すデニムにとってふさわしくないかもしれない。

ハボリム・・・ハボリム・・・どこかで聞いた名だ。
もちろんその名前はデニムたちのいないところで話題になったものなので
デニムにとっては初めて聞く名前だ。

これまでガルガスタンやバクラムと戦いたいという同志はいたが、
暗黒騎士団と戦いたいという人は初めてだ。
確かに暗黒騎士団はデニムにとっても父の仇だし、
彼らがバクラムの後ろ盾についている以上、
いずれは戦わなければならない相手だろう。
フィダック城でタルタロスから中立の言質は取っているが、
ライム襲撃を見るに反故にされた可能性が高い。

・・・ヴァレリアの人ではなさそうですね。
島の外の別の民族か。もしくは・・・
そこはいずれ明らかになるのだろう。

とにかくハボリムを仲間に加える。
正直、得体の知れない男ではあるが、戦力はあった方がよい。
ま、仲間に引き入れつつもちょっと様子を見ていた方がよさそうか。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(47)

ザエボスを倒したことで、ガルガスタン軍の組織的な抵抗はなくなったとみていいだろう。
これからも残党のゲリラ的抵抗はあるかもしれないが、穏健派を仲間に引き入れたことで
デニムの軍はウォルスタとガルガスタンの連合軍的性質を帯びることになる。
また公爵軍に対して公に反旗を翻したこともガルガスタン軍残党の抵抗に対する牽制にもなろう。
これで、背後を気にすることなくコリタニ城に乗り込むことができる。

一方公爵はデニムたちのブリガンテス城攻略を「公爵軍復帰のための小細工」と一蹴する。
本気でそう思っているのか、こちらの真意を分かった上で揺さぶりをかけているのかは分からない。
とにかく、話し合いの余地がなさそうなことは理解できた。

さてコリタニ城へ向かう氷原にて。

たった一人で氷原を渡り、何者かに追われている男。
怪しすぎる。;-)

なぜ追ってるんですか。
つかあんた誰?
怪しい人ばっかりだ。:-)

公爵軍の人でした。
デニムを、周りから英雄と祭り上げられてのぼせた小物と思っているようだ。
公爵から受けた恩義って、何かあったかなぁ。
騎士に任ずるとか言われていろいろお使いに行った記憶はあるが。

そもそも公爵が理想を持っていたかどうかも怪しいと思う。
知略には長けていた。世の中の流れを読む能力もあったかもしれない。
でも、それだけという感もなきにしもあらず。

第一章でデニムがシスティーナに語ったというか口走ったB-)「真の平和」。
あの時点では輪郭がぼんやりしていたが、ここに来て言葉に実が入った感じがある。
民族を超え、この島に住む全ての人たちが享受できるもの。
それが真の平和か。
そして自分はそれを得るために動く覚悟ができたのか。

この人は公爵に心酔している側の人か。
あくまでも民族間の争いの中で生きている人。
デニムとはステージが違うか。
では、討伐しましょう。B-)

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(46)

ザエボスを倒し、ブリガンテス城に残るガルガスタン人と対面。
コリタニ城の捕虜の話では、ガルガスタン内部の穏健派の人たちだとか。

とりあえず、敵対的な姿勢ではないようだ。一安心。

尤もな疑問だ。老人ともなれば、これまで民族間でどんな争いが行われてきたか知っているはず。
殺すなり奴隷とするなりするのが普通と考えるだろう。

離れることを決めた、というよりも解放軍を追放された、という方が正しい。;-)

このデニムの弁は第3章に入ってから一貫しているが、デニムはこのことをどこで知ったのだろうか。
もしかしたら、これは戦争終結後を睨んだデニムの方便なのかもしれない。
そもそもこの島に住む3つの民族は、見た目に明らかな違いがあるわけでもなく、言葉も共通なものを使っているようだ。
なのに、「父祖の時代から続く」として争うことに何の疑問も持っていない。
これは、やはり教育というか幼い頃からの「刷り込み」ということになるのだろう。
デニムがその「刷り込み」から脱却できたのは、フィラーハ教の神父である父プランシーの影響か。
あ、本当は父じゃなかった(かもしれない)んだっけ。X-(
とにかく、ドルガルア王が島を統一するための拠り所としたフィラーハ教が、デニムを既成観念から脱却させる手助けをしたのかもしれない。

さすがご老人、冷静だ。
もちろん、理想としてはそうだ。しかし、すべて理想どおりに物事が進むわけではない。
ときには、決断をしなければならないときもあるだろう。
「ガルガスタンの老人」となっているが、かつては軍の中にいた人物だったりするかも。
回答次第では、彼らの協力を得られないかもしれない。

デニムらしい青さだ。B-)

そして見抜かれる。B-)

見抜かれた上で、ガルガスタン人の未来を託される。
その若さが、悪しき旧習を打ち破り、新しい時代を作るかもしれない。

動きが早い。
ハイムではレオナールが動いたと予測されていたが、果たして。

遂に公爵軍、ウォルスタ解放軍との正面対決に挑む。
相手がレオナールであれヴァイスであれ、もはや退くことはできない。