雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(26)

ボード砦で「コリタニ城陥落、バルバトス枢機卿処刑」のニュースが飛び込んできた。
WRで確認する。

むう、確かに。
スウォンジーの森での戦いの翌日にはコリタニ城を攻略し、その翌朝には枢機卿を処刑するという早業っぷり。
何か焦っているような雰囲気さえ感じられるが・・・
処刑の模様が公開されていた。

このたびの戦いは枢機卿だけが悪者だった、と結論付けるロンウェー公爵。

ガルガスタン人側からも枢機卿を糾弾する声が。
いわゆる穏健派の人たちか。
バルバトス枢機卿は、自分の意見に反対する人たちは、
同じガルガスタン人であっても容赦なく粛清していったという。
なぜ同じガルガスタン人にそこまで容赦ないことができたのか。

民族間でいがみ合うのはやめようという公爵。
言っていることは立派だが、どうも信用できないのは、彼の本心を知っているからか。
為政者の言葉っていうのはそういうものなのかもしれない。

バルバトス枢機卿は最後に呪詛を吐く。

まあ、みんなそう言うよね。
戦争を始めた人はみんな同じことを言う。
あいつが悪い、あの国が悪い、この世の中が悪い。

バルバトス枢機卿は、民衆を嫌っていたのか。
彼の弁によれば、愚かな民衆が自分に戦争を始めさせた、
だから自分も民衆のために戦うことはしなかった。
そもそも自分を利用し、時には盾突く民衆を守る必要がどこにあるのか。
枢機卿には、根本的に指導者としての自覚が欠けていた。
そもそも、自分を「民衆を導く者」とは考えていなかった。

ガルガスタンだウォルスタだというのは関係なく、一貫して民衆を悪と考える。
自分を利用し、こんなにしたのは民衆だ、いずれお前も自分と同じようになる・・・
ある意味達観しているのかもしれないが、こういう指導者の下で戦っていた兵士たちの気持ちは如何ばかりか。
民族浄化政策を掲げてウォルスタ人の排斥を行いながら、それを行うガルガスタン人すらも侮蔑していたのか。
やりきれない。

こうしてバルバトス枢機卿は処刑された。