雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(44)

一方ブリガンテス城を攻めるデニム達。

ああもういいです。勝手にどうとでも呼んでください。:-P

と城門で名を呼ばれているニバスですが、当の本人は・・・

もともと彼はこの戦争に興味はない、と言い放っていた。
あくまでも自分の研究に役に立つから利用しているだけだ、と。
それは今も変わらないようだ。
そういえばクレシダってニバスの娘ではなかったか?
今は師弟として話をしている、ということかな。

使命とは。
自分の好みで研究をしていたわけではない?

そういえばバルバトス枢機卿はガルガスタンの王族の血を引く幼子を君主に祭り上げ
自分は摂政として権力を握った、みたいな話があった。
その幼子がコリタニ公ということか。
彼も今はロンウェー公爵の手に渡ったと。
ガルガスタンをまとめ上げる切り札もウォルスタに奪われてしまったということか。
まさに万事休す。

クレシダは熱い。
屍術士というからにはもっと人の生死にクールに向かうのかと思ったが、
彼女はとにかく姉と母、そしてこのときはまだ知らないかもしれないが、義兄を殺した敵を討ちたい。
このまま逃げ続けるのは嫌だ。

そこへ。

ザエボスもニバスたちを逃がそうとしている。何故?

ここで死ぬ、と覚悟を決めるクレシダを説得するザエボス。
ニバス親子に何かを託そうとしているのか。

正直、ピンとこない。
死者に仮初の命を与える屍術がガルガスタンの未来に繋がる・・・?
民の宝となり、幸となる・・・?
具体的な話がこれ以上出てこないので、バルバトスが屍術をどのように
ガルガスタン人の幸せに生かそうとしていたのかは分からない。
バルバトスはガルガスタンの民を嫌っていた。
己の利益のためにバルバトスらを指導者とし、戦争を起こすよう仕向けた、と。
愚民など皆死んでしまえばいい、くらいの呪詛を吐き散らして彼は処刑されていった。
そんな彼が、民のことを考えるだろうか。
あるとすれば、死んだ民衆を奴隷として蘇生させ、使役させるくらいのことか。
不平不満を言わず、疲れることもなく、ただ黙々と働き続ける奴隷。
これがガルガスタンを繁栄させる切り札になる、と考えたのかもしれない。
もし仮にそうならば、やはり彼の研究は阻止しなければならない。
ガルガスタンの民のためにも。

自分にとって大事な人へ餞の言葉を贈るのはまあ当然のことか。
さすがに自身は死を覚悟しているようだが。

残るガルガスタン軍の総力を結集したつもりだったようだが、
それに対するガルガスタン軍の生き残りの反応は冷ややかだった、と WRにも記されていた。
それでも、戦うのか。

これまで彼のやってきたことは決して許されるものではない。
しかし、彼も武人であった。
行ってきたことは非人道的なことであったとしても、ガルガスタンの誇りだけは失ってはいなかった。
デニムとは決して分かり合えないだろうけど。

そして、城門での戦いを制したデニムたちがブリガンテス城内に流れ込む。