雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(2)

ストーリーを考察するにあたり、有用なのがウォーレンレポート(以下WR)だ。
ゲームをプレーするだけなら必要最低限の情報だけ読んでいればいいが、
物語を理解しようと思ったらしっかり読み込む必要がある。

ここで見えてくるのは、バクラムがローディスを後ろ盾に自分たちの国を作ったのが2年前。
最近なのだね。
そしてバクラムの国も安泰ではない、ということだ。
このゲリラがバクラム内部の反乱分子なのか、それともデニムらのような他民族組織なのかはまだ分からない。
ただ、どういうテロなのだろうか。被害が大きいので爆発物を使ったのだろうか。
この世界ですでに爆弾が発明されているのかどうかは分からないが。

人物紹介も有用だ。
ストーリーの中では語られていない情報が満載で、彼らの行動原理を考察する上で欠かせない。
まずは、ヴァレリア島に住む3つの民族の指導者について。

ブランタもバルバトスも、国主ではなく摂政職であるところが共通している。
国主として王族の血を引いている小さな子供?を祭り上げて
実際は自分がその国を支配している。
また、ブランタはもともとフィラーハ教の司教であった、というのも興味深い。
宗教が政治に絡む、というのは現実問題でもよくあることだ。
バルバトスも枢機卿ということは宗教上要職にあった人物ということか。
彼もフィラーハ教だったのかな?

ここで、ドルガルア王という新しい人物が。

なるほど、もともとヴァレリア島は古くから戦乱に明け暮れていたが、それをまとめ上げたのが
ドルガルアだった、ということか。
ドルガルア王が打ち出したのが「民族融和」ということは、民族間もっと仲良くしようよ、
ということだったのだな。
ドルガルア王没後、バルバトスが打ち出したのが「民族浄化」の名のもとの
ウォルスタ人の排斥、というのが皮肉だ。
彼の政策は理想に過ぎなかったのか。

ちなみにデニムたちの父親。

悲しい結末だ。
しかし、何故暗黒騎士団は辺境の港町に住む一介の神父を連れ去ったのか。
彼はこの島の命運を左右する何かを握っていたのだろうか。
今となってはそれも分からない。