雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(37)

やってきましたコリタニ城。
ウォルスタ解放軍は一度この城を攻め、落としている。
尤も、ガルガスタン軍の主力はスウォンジーの森で壊滅しているので
コリタニ城の守りは厚くなかった、と聞く。

勘違いをしています。;-)

さらっと新キャラの名前も。
新たなライバルか。

久しぶりに聞く「ガルガスタンの誇り」。
この言葉を口にするガルガスタン人は多い。
子供の頃からそういう教育を受けているのだろうか。

兵卒の、ということは一般の兵士に聞いているのだろうけど、
応えるのはリーダーのジルドア。
完全に民族浄化政策に染まっている。

デニムが語り掛けるその視線の先にジルドアはいない。
ジルドアに話しても無駄のようなので、これは仕方がない。
実際にウォルスタ人と剣を交えるのはガルガスタンの兵士たちだ。
彼らもウォルスタ人を憎んでいるのか?
ウォルスタ人を根絶やしにしたいと望んでいるのか?
まあ実際のところ、一兵士レベルで相手を憎んで戦争をする、というのは
あまりないのかもしれないけど。

・・・もうね、ああそうですかとしか言いようがない。
これは、民族対立を利用して覇権を争おうという側の言葉というよりは、
それに唆されて真剣にガルガスタンのためにウォルスタを排除しようという、
そういう側の人間の言葉に聞こえる。
お前らさえいなくなればこの島は平和になるのだ、と言われてしまうとなぁ。

デニムはデニムで、少々頭に血が上っているような気もする。:-P
なんとなく、ジルドアはウォルスタを排斥すればガルガスタンは安泰、くらいしか考えていないような。
ただ、枢機卿や公爵レベルの人間はそうやって絶えず敵を作りながら自分の権力を高めようとするだろう。
哀しいことだけど、人間は常に何かしら敵がいた方が、まとまる理由ができて組織が安定するとも言えるし。

そしてジルドアは、枢機卿に踊らされる側の人間か。
いや、もしかしたら枢機卿の腹積もりを知った上で自ら旗振って踊っているのかもしれないけど。

民族間の対立、諍いというのは実際に昔からあったのかもしれないけど、
デニムはこの戦争は民族間の避けえない対立ではなく、
より強い権力を求めて兵を動かす為政者たちによって起こされたもの、と断ずる。
デニムの口から「ヴァレリア人」という言葉が出たのは衝撃だ。
今は亡きドルガルア王もこの島に住むすべての民を「ヴァレリア人」と呼べるよう、
民族融和政策を実行してきた。
今デニムは、その意識をドルガルア王に近いレベルまで引き上げてきたと言える。
まだまだ青いのだろうが、意識がそこまで高まった以上、もはや迷うことはあるまい。

そして意識が変わらぬまま果てたジルドア。:-(

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(36)

アシュトンで待ち伏せしていた賞金稼ぎを振り切り、コリタニ城へ向かう。
途中ゾード湿原で。

カチュアはそうしようと言っていたけどね。B-)

どうもこの人は真相を知っているっぽい。
知った上で公爵に与するか。

言っていることは立派だし、正論のような気もするが、やはり引っかかる。
「この国の平和を願い」というが、その「国」はごく狭い範囲に限られているように思う。
自分の身の回りだけ、一部のウォルスタ人だけが平和になればいいのか。
そしてそのためには自ら同胞を殺すことが許されるとでも。

デニムはこの戦いを「権力者による覇権争い」と断じる。
だがその一方で、バルバトス枢機卿は処刑の間際に「この戦いは民が始めたものだ」と言い残した。
自分は、民に担がれただけだと。
レオナールも「人と人の争いがこの世から消えることはない」と言った。
この戦争も、人が人であるが故に起こったのだと。
権力者から見たこの戦争の構図はそうなのかもしれない。
戦争が起きる原因を一言で言いくくることは難しいのだろう。

デニムの舌鋒は鋭い。
実際にこの戦争が起きた原因が一つではなくとも、
公爵らが自らの権力欲を満たすために民族間の諍いを後世に残す今のやり方を許すわけにはいかない。
デニムの闘う意味はもう固まったのかもしれない。

フェルナトーレにとっては公爵こそ自分たちを導いてくれるカリスマなのかもしれない。
ただ解放軍を追われ、外の世界を見てきたデニムには彼らには見えないものが見えているのだろう。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(35)

ところ変わってどこかで見た廃屋。
アシュトンかな。

そういえばコリタニ城がガルガスタン軍の残党に落とされたって話があったな。
で、コリタニ城の奪回に向かおうというのか。
カチュアの疑問は尤もかもしれない。
デニムの意図は少々図りかねる。

そこへ仲裁に現れたカノープス兄貴。久しぶりかも。

随分荒れてます、カチュア姐さん。

アルモリカ城を脱出する時、レオナールはデニムに「自分の目で世の中を確かめてこい」と告げた。
レオナールは、デニムが世の中を改めて俯瞰し、そして希望を失って自分のところへ戻ってくる、と 考えた。
おそらくデニムはレオナールの言うとおり、世界を自分の目で確かめ、考えたのだろう。
そして得られた結論は。

・・・これはかなり飛躍した結論のように思える。
何を見て、デニムはこんな結論にたどり着いたのか。

ウォルスタ人はこれまで、少数民族ゆえに他民族から迫害を受けてきた。
こんな辛い思いをしているのはウォルスタ人だけだと思っていた。
しかし、ガルガスタン人の中にも考えの違いから粛清を受けて傷つき、死んでいく人たちがいる。
また民族にかかわらず、戦争の犠牲者は常に子供や老人など、戦う力を持たない者たちだ。
なぜ戦う理由を民族の違いに置き換えねばならないのか。
本当にそれが戦う理由なのか。誰かに騙されているのではないか。
そこへ考えが至ったのか。

もはや、2人の見ている世界はまるで違うものになってしまった。
デニムはさまざまな人との出会いや戦いから、自分の生きる意味を見出そうとしている。
しかし、カチュアの世界はいまだに自分とデニムのみ。
デニムが己の生きる意味、戦う意味を求めれば求めるほど、それはカチュアにとっては
デニムが自分の手の届かないところへ行ってしまうことと同義だ。
極端な話、ウォルスタ人がどうなろうと、ヴァレリア島の人たちがどうなろうと、
カチュアにとっては些細な問題でしかない。
自分とデニムの関係以上に大事なものなど、この世界にはないのだ。

そしてカチュアはその場を去ってしまう。
この先、戦いにも参加しない。

もちろん、デニムにとってカチュアは大事な姉、肉親だ。
しかし、他にも大事なものがある。
カチュアには、それが伝わらない。

珍しくデニムも荒れている。
カノープスの軽い冗談も通用しない。
デニムはデニムで、カチュアが何故自分の考えを分かってくれないのか、苛立ちが募っているのだろう。
2人の中は今後修復されるのだろうか。

カノープスもご苦労さま。:-)

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(34)

第3章に入り、物語はより複雑に、より激しく動き出す。
ここはフィダック城か。

バールゼフォンといえば暗黒騎士団のNo.2。
どうやら、ライムにおける虐殺に関する話らしい。
お調子者と叩かれたマルティムもライムの戦いに参戦していた。

暗黒騎士団とは表立って戦うことをよしとせず、隠密に事を運ぶことを旨とする、
と聞いていた。
しかし、バルバスのような騎士もいるのだな。
なぜ脳筋;-)の彼が暗黒騎士団なんかにいるのか。
そういえば、ハミルトンは彼と戦ったのだったな。
戦いの決着はどうなったのだろう。
バルバスの方はピンピンとしているようだが。

そこへタルタロス到着。

意外と軽くことを済ませる。
あまり大事とは思ってないのか。
それとも切り替えが早いのか。

使者とはヴァイスのことか。しかも独りで。
しかし彼も態度がでかくなった。
公然の使者を切り伏せるようなことはしないという計算も当然あろうが。

ま中立を一方的に破ったのはそっちだからな。
こちらが強い態度に出る名分はある。
しかし、度胸がついたな。経験を積んだのか。
それとももともとの性格か。:-P

腹の探り合い。
当然、タルタロスにアルモリカを攻める腹積もりはなかろう。
もし、攻めると言ったらどういう反応をするのか。

その反応は挑発にも近いものだった。
やれるもんならやってみろと。
もちろん、そんなつもりはないのだろうと見越したうえで、だろうが。

軽いなぁ。
手違いで済ませるのか。
実際、それほど大事が起こったとは思っていないんだろうな。

そもそも、暗黒騎士団ってなんのためにこの島へ来たのだろう。
バクラムをヴァレリア島の支配者にするため、ならウォルスタに対して中立を取る意味はあまりない。
大軍を送り込んでさっさと内乱を終わらせればよかろうものだが。

ただ、武力行使のための派遣なら暗黒騎士団でなくてもいいよな。
彼らでなければいけない理由があるはずだ。
それはまだ見えていない。

この後、タルタロスとヴァイスはなにやら密談をするのだが、その内容は明らかにされていない。
なにやらドス黒い陰謀がありそうだが・・・

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(33)

デニムがカチュアを連れてアルモリカ城を離れた後、さまざまなことが起こった模様。

ガルガスタン王国が消滅し、ウォルスタ解放軍がガルガスタン軍を吸収したらしい。
もともとガルガスタン人はヴァレリア島の中では最大勢力であったが、
そのガルガスタン人たちを自分の軍に吸収したことで、
人数的にはウォルスタ解放軍はバクラム軍を大きく上回ったことが予想される。
それもあって、バクラム軍は両軍の足並みが揃わないうちにライムを攻撃したものと思われる。
ただ、その後戦局が動いたわけではないようで、

まずはライムをバクラムの勢力下に置いたところでお互いの睨み合いが続いている状態。
で、ウォルスタとバクラムが膠着状態になったところで

ガルガスタン軍の残党も活動を開始。
ロンウェー公爵もガルガスタン軍のすべてを掌握したわけではなかった。
ここで、ザエボス将軍という新キャラが登場。


バルバトス枢機卿に近い人物ということは、いわゆる「民族浄化政策」の中心人物。
ウォルスタ人にとっては仇のようなものか。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(32)

レオナールの考え方は、常人にはなかなか理解しづらい。
理屈が感情に対して先行し過ぎていて、感情移入というところまでいかない。
ただ、レオナールがデニムを高く買っていること、なんとかして自分の右腕になってもらいたいことは伝わる。
それはおそらく、ヴァイスにも伝わっただろう。

しかし、デニムにも背負っているものがある。
バルマムッサで死んでいった人たちの思い、ラヴィニスの遺言・・・

青い。青臭すぎる。
でも、18歳の若者ならばこのくらい言えなくては逆にいけないのかもしれない。
現実を知った気になって「夢じゃ飯は食えねーし」とか言うのはもっと後でもいいか。

レオナールに現実を突きつけられたことで、むしろ理想を追う決意を固めたか。

息詰まる論争。
レオナールの言葉は、長い間騎士として戦ってきた経験から痛感した思いなのだろう。
デニムのように理想を追って、それを実現しようとして、そこから得られた結論だと思われる。
だから重い。
デニムにもそれを分かってほしい。
願わくば、自分が苦しんで歩んだ道をデニムには歩んでほしくない。
彼を導くのも自分の役目か。

混乱するデニム。
レオナールの言葉は、おそらく口から出まかせではない。
デニムを懐柔するための方便ではない。それは分かる。
分かるが、だからと言ってそれを受け入れることもできない。
自分の思いとレオナールの思い、向かっている方向は同じはず。
なのになぜここまで食い違う?

レオナールもそれを感じたか。
デニムは決して頑なに自分の言葉を拒んだわけではない。
だが、これ以上説得しても彼を翻意させることはできまい。
だが、ならここで死ね、とならない。
ここで見逃しても、いずれ自分のところへ帰ってくるという自信があるのか。
かつての自分と同じ道をたどれば、自分の言うこともいずれ分かるだろう。
そのときに、また戻ってくればいい、ということか。

ヴァイスは納得がいかない。
デニムを生かすこともそうだが、レオナールが側近として自分ではなくデニムを選んだことに。

熱烈なラブコール。;-)
レオナールとデニムの、己の信念をかけた最後の大勝負。

勝つのはどっちだ。

そしてカチュアと共にその場を去るデニム。

口ではそう言っているが、やらない気がするな。;-)

己のプライドに、そしてアイデンティティーにかけて、ヴァイスはデニムを狙い続けるのだろう。
いずれ、この2人は決着をつけねばならぬ。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(31)

さあアルモリカ城へ突入。
公爵軍の本体はコリタニ城にあると思われるので、ザパンさえ倒せば何とかなるはず・・・?
レオナールの動向は気になるところだが。

何故ヴァイスが?
しかも、ザパンを手にかけた?

味方になったわけではなさそうだ。:-P まあそりゃそうだよな。

一騎打ちだそうです。
もう彼との仲を修復することは不可能か。

ダメモトで説得を試みてみる。
デニムは一貫して、ヴァイスと戦いたくないらしい。

・・・やっぱり私怨だったんだな。

・・・なんか痛い。
自分の置かれている環境を親のせいにするのは痛いなぁ。
確かに子は親を選べないが、自分が惨めなのは親のせいだ、というのはお手軽な言い訳。

ヴァイスの、哀しいまでのどす黒さが溢れ出してくる。
カチュアとは喧嘩ばかりしているイメージしかなかったが、憧れてたんだね。
優しいのか、そっかぁ・・・

もう哀しくて、見ていられない。
これまでの彼の行動のすべてはデニムへの嫉妬、そして自分を振り返ってくれないカチュアへの愛憎から生まれたものだった。
デニムと道を違えることこそ、ヴァイスが生きていることの証だったとは。

他人には自分を当てにすることを求め、自分は周りを利用することだけを考える。
まあ清々しいほどの悪党ですな。
遠慮なく討っていいんじゃないかなぁ。B-)

ただ、今までのけ者にされるだけの人生だったヴァイスが、
自分を必要としてくれる組織を見つけたのは良かったのかもしれない。
彼の役割は遊軍というか本体から離れた別動隊のようだが。

そうこうしているうちに、二人の間に割って入る影が。

ここでレオナールも登場。

ゼノビアの騎士たちをもってしても暗黒騎士団を追い払うことはできなかったか・・・

何をいまさら・・・
レオナールにとっては、たとえ一度は自分に弓を引いた人間でも、
必要だと思えば個人的感情を排して仲間になることを求めることができるのか。

ヴァイスを一喝。
ヴァイスがいればそれでよい、というわけではなかったのか。
ヴァイスは面白くないだろう。
自分を当てにしてくれていたわけではなかったのか。

おそらく、レオナール自身も目指すものは同じなのだろう。
しかし、これまで歩む道は異なった。

ウォルスタの民のことを考えるなら、デニムが解放軍に戻ることが最良の選択だと、レオナールは言う。
もし自分が実際この現場にいたら、吐きそうだわ。

そしてデニムの選択は。