雑文保管所

様々な事柄を深く考えたつもりで書き殴ります。要は雑文です。

【タクティクスオウガ 運命の輪】 ストーリー考察(8)

今度は国境付近の古都ライムで、ガルガスタンと謎の女性とのイザコザに遭遇。

個人的には、こういう意識高い系の女性は苦手。
話しているとナチュラルに見下されそうだし。
ただそんなこと言っても見殺しにするのは目覚め悪いので助けることに。

さて、

どこかで聞いた名前だ。
あ、

これか。最初に見たときは何のことかと思ったが。
こういうことをやる組織なのか、と思ったら

うーん。彼女の言うことを鵜呑みにするのは危険なような。
彼女が知らないところでこういう過激なことをやっているのかもしれないしね。
ただ、彼女自身は高潔なところがあるようなので、彼女はやっていない、と信じているのだろう。

そんな彼女だが、ヴァイスとは折り合いがつかない。

恐らくは、彼女の方がウォルスタの置かれていた状況を知らなかったのだと思われる。
彼女らバクラム人は貴族階級が多いということで、彼女も貴族で、
知らず知らずのうちに上からモノを見ている可能性がある。
それは見下しているというのではなく、市井の人の暮らしを知らない、という意味。
ドルガルア王に近い位置で見たら「民族や思想を問われず平等」だったかもしれないが、
少数民族のウォルスタはドルガルア王の治世でも被差別に苦しんでいたのかもしれない。
尤も、レオナールもゴルボルザ平原の戦いで「以前のような平和を取り戻す」と語っていたので、
ヴァイスの置かれていた環境が特殊だったのかもしれないが。
この辺りは、少なくとも今は妄想の範疇を出ない。

システィーナに「じゃああなたたちは何のために戦っているのか」と聞かれたが、
これは答えが難しい。
もともとデニムは「ウォルスタのためだけに戦うことが正しいのか」と悩んでいる節がある。
かといって、今の自分に何ができるのか。
ガルガスタンやバクラムのことまで考える余裕があるのか。
迷いに迷って

つーか一介のゲリラ兵士にそういうことを聞くなよ。
この前のニバスもそうだが、今のデニムには規模が大きすぎてピンとこない。
とにかく今は目の前の使命を果たすので精いっぱい。
ただ、争いはなくしたいよね。その程度の意味。
しかしヴァイスはこれを

と捉え、

と言い放つ。
レオナールの方はわずかでもシスティーナの言い分に理解を示すところもあると思われるが、

これは、兵をまとめる立場としてはこう言わざるを得ないのだろう。
ヴァイスの暴走を諫めながら、バクラムというかヴァレリア解放戦線に対しても
毅然とした姿勢で臨む。

システィーナは去り際に

いやだからピンとこないんだよな。
個人の欲望とは何だ。
ヴァイスの言うような「ウォルスタが幸せなら良い、他民族と一緒に暮らす世界なんて糞」
という考えのことか。
確かにそうだろうな。ヴァイスのような考えはさらに争いの素になるだけ。
だが、今のデニムに何ができるというのか。
ただ、胸に刻み込んでおくべき言葉ではあるかもしれない。